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INTERVIEWS
インタビュー掲載記事

インタビュー風景メイン

心でつくるゲームを京都から世界へ!

Momo-π studio
Rinaldo Wirz氏

インタビュー風景1

―インディーズディベロッパー

今回はインディーズディベロッパーとして受賞歴もある、momo-πスタジオのRinaldo Wirz様からお話を伺いました。

インタビュアー:ご自身のバックグラウンドについて?
日本に来たのは2007年7月です。その後、スイスに帰ったりもしながら、合計5年ほど日本にいます。今は日本人の奥さんももらい、京都に完全に住んでいます。
日本に来たのは、スイスはゲーム業界がほとんど盛んではなく、日本人特有の相手を尊重する文化も肌に合っているからですね。
子供の頃は母親にゲームを禁止されながらもプレイしたFF7の世界観が大好きで、いつか日本に来たかったです!


インタビュー風景2

―日本とスイスでの共同開発

初めは東京のゲーム開発会社で3Dアニメーターとしてキャリアをスタートさせ、その後は大阪のゲームパブリッシャーで2Dアニメーションの仕事をしました。
フリーランスとして日中は仕事をしているので、通勤時間、夜間や週末などの時間を使って、オリジナルタイトルの開発を進めてきました。
スイスのメンバーは二人いるのですが、時差が8時間あるので、自分の仕事終わり自宅に帰ってから、WEBミーティングをする時などは結構しんどいですが、自分たちのやりたいことをやっている充実感で頑張っています!


インタビュー風景3

―BitSummitでの受賞

インタビュアー:今年で2回目の参加ということですが、BitSummitはどうでしたか?

1回目の参加の際は、現在も開発中の『Spirit』が、電撃PlayStation賞を受賞することができて、大きな自信になりました。
今回はまもなく開発が完成する『Persephone』をブースに出展しました。お子さんから大人の方まで広く一般の方に遊んでもらえたり、プラットフォーマーの方や有名パブリッシャーの方にもアドバイスをもらったり、とにかく多くの方に触れてもらう機会を得たことが一番の収穫です。今回賞は受賞できませんでしたが(笑)


インタビュー風景4

―日本のインディーズゲーム

インタビュアー:日本のインディーズはどのように映りますか?

もとは同人から始まって、自分の作りたいものを純粋に作っている人が多いと思います。ことゲーム開発になってくると、日本人はリスクをあまり取らない印象もあります。自分が出来そうなことばかりで、そこから出てこない感じです。
また、日本はゲームデザインありきで、作り始める印象ですが、海外勢はもっとエモーションありきで作る人が多い印象でしょうか。
個人的には日本のだんだんレベルアップしていくゲームデザインは仕事をしているみたいで、未だにあまり好きになれないです。


インタビュー風景5

―スイスのゲーム業界

インタビュアー:日本人からすると接する機会が多くないスイスのゲーム業界は?

まだインディーズ系しかなくて、組織だった大きなゲーム会社というものは、ほとんどありません。スイスでは、ゲームやアニメーションは子供のものという捉え方がなかなか変わらないのもあるのかなと思います。
最近では、任天堂Switch向けのコンシューマタイトルの開発を行う会社なども出てきているので、遅ればせながら、国内にクリエイターは増えていると思います。
自分もスイスのゲーム業界を引っ張っていける存在になっていきたいですね。


インタビュー風景6

―最新作の『Persephone』

インタビュアー:『Persephone』について教えてください?

開発期間は約1年半くらい、Unityでスイスのメンバーと共同開発しました。Unity自体もここ1年半でかなり進化しているので、開発自体はどんどん楽になっています。慣れないことも多いので、操作ミスで3ヶ月分のアセットが消えかけたこともありましたが、いよいよリリースが近づいているので、今はとにかく楽しみなのが一番です。スマートフォン向けの売り切り型のパズルゲームになります。大げさにいうと、死んではいけないというゲームの概念を壊しています。
今回私1人が日本で、他の2名がスイスにいるメンバーなので、距離と時差をなんとか克服して、とにかく心を込めてできた作品になります!
Persephoneは2018年10月リリース予定とのことです。(インタビュー時スケジュール)


インタビュー風景7

―Message

私もまだメッセージを言えるような立場でないので難しいけど、最近感じることは、日本人のゲームクリエイターも、もっと外国の人と一緒に組んで、海外のマーケットや海外の遊び方を取り入れながら、日本のゲームのいいところを意識してつくっていくと、もっとうまくいくのかなと感じています。
自分も5年以上日本に住んで、色々経験して理解したことも多いので、なかなか外からわかることは少ないと思います。
個人的には、長時間遊べるのが良いゲームだと思わないので、5時間で終わるけど、いい体験ができるようなゲームがどんどん増えたらいいなとも思います。
TGSやBitSummitで私を見かけたら、気軽に声をかけてもらい、ゲーム開発の話をしましょう!

Momo-π studio


スイスと京都にスタジオを持つインディーズディベロッパー

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