―社名の「アストロ=宇宙」に込めた思い
株式会社Astro Productionは、2020年4月に設立されたエンタメ企業。ゲームの開発やグラフィック制作(エフェクト・2Dデザイン・3Dデザイン)、遊技映像制作をメイン事業に、現在約90名の社員が一丸となって「宇宙一のエンターテインメント企業」を目指しています。今回は代表取締役の有賀智さんに会社の特色や採用について伺いました。
――まずはご経歴をお伺いしてもよろしいでしょうか。
有賀:弊社ではゲームエフェクトのほかに遊技機の映像も制作しているのですが、私自身パチンコやパチスロが大好きでして(笑)。大学卒業後はしばらくフリーター兼パチプロとして活動していました。ですが、流石にこのままではダメだなと一念発起し、どうせなら好きなことを仕事にしようと遊技機の映像制作を手がける会社に就職しました。そこで7年ほど遊技機の映像企画やディレクションを経験したのち、今度は作る側ではなくクリエイターを支援する側に立ってみたいと思い、人材エージェント会社に転職しました。そこではエージェントとしてクリエイターの就職支援をするかたわら、社内でゲームのエフェクトを制作するスタジオを立ち上げることになって。「世界一のエフェクト部隊を作る」という目標のもとメンバーを募り、運良く一年で形にできました。その後紆余曲折あり、独立を決意して2020年4月にこの会社を立ち上げました。
――会社を設立するときに目標としていたことを教えてください。
有賀:社名にも反映されていますが、まずは「会社を宇宙一のエンターテイメント企業にする」という目標を立てました。私はどんなことでも目標を立てるのが好きで、いつも手前まではいくんですが、目標を超えるというのはなかなか難しくて。その経験から「宇宙一」という壮大な目標を立てれば、その手前にある「日本一」「世界一」という目標であれば優に超えることができるのでは……と思い至った次第です。
――パチンコやパチスロがお好きとのことですが、ゲームに関しても興味はおありだったのでしょうか。
有賀:ゲームは昔から好きで、本当かどうかわかりませんが、親には「2歳くらいからコントローラーを握っていた」という話を聞いています(笑)。あとはそれこそ、フリーター時代に秋葉原にあるレトロゲームショップで働いていました。ですので会社を立ち上げた当初から、自社で作ったゲームを世に出すという目標はずっと変わらず持ち続けています。もっと言えば、エンタメの分野ならジャンルにこだわらずにチャレンジしていきたいと思っていますし、アストロ「プロダクション」という幅広い意味で捉えられる社名にしているのもそういう理由からです。
―自社開発のゲーム作りも進行中!
――会社の事業内容やチームの区分けについて教えてください。
有賀:ゲームの開発とグラフィック制作、遊技機の映像制作が弊社の主な事業です。業界的に人が少ないと言われているエフェクト分野のスペシャリストが数多く在籍しております。社員はエフェクト制作チーム、モーション制作チーム、映像制作チーム、管理部門、大阪支社の5つに分かれています。
――会社の設立から約4年が経ちますが、ここに来るまでにどのようなご苦労がありましたか?
有賀:立ち上げ直後は人も仕事もお金もないという切羽詰まった状態で、軌道に乗せるまでが本当に大変でした。弊社は他社様からお仕事を請け負い、成果物を出して報酬を得るという事業形態が現状では大半を占めているので、取引先を地道に増やしていくしかないんですよね。なので、最初の2年はひたすらサンプルを作っては、ゲームや遊技機の会社のお問い合わせフォームから営業をかけるという日々を送っていました。そうやってコツコツ実績を積み重ねていき、3年目から少しずつ事業が軌道に乗ってリピーターも増えてきました。その頃から新卒採用も初めて一気に増員したので、一人ひとりの負担も解消されましたが人が増えることで大変なこともありますので、そこは四苦八苦しながらなんとか解消をしております。
――可能であれば、今後の事業展開や目標をお聞かせください。
有賀:1年以内に自社で制作したホラーゲームをSteamで配信するのが直近の目標です。今後も一年ごとに自社開発のゲームを配信していく予定で、来年はオープンワールドゲーム、さらに翌年はプレイヤー同士がオンライン上で対戦できるPvPを制作しようと思っています。弊社は「宇宙一のエンターテインメント企業を目指す」という目標を掲げており、私自身もこの会社からあらゆるエンタメを届けていきたいと思っているので、もちろん売り上げも大切ですが、まずは「自分たちはこういうものを作りたいんだ」とアピールする意味も込めて立て続けに作品を打ち出していきたいと思っています。
―社員のモチベーションを維持する明瞭な評価制度
――現在いるメンバーについて簡単に教えていただけますでしょうか。
有賀:年齢層は幅広く、中国や台湾など海外の方も数人在籍しています。基本的には同業他社からの転職が多いですね。4年目まではリファラル採用がほとんどだったんですが、最近は人材エージェント会社からの紹介や、ホームページ経由でのご応募も増えてきました。
――リファラル採用の多さは、社員の皆さんが自信を持って知人に勧められる会社であることの証拠だと思います。離職率もかなり低いとお聞きしましたが、そこにはどういった理由があると思われますか?
有賀:社員からは「嫌な人がいない」という声がよく上がりますね。採用にあたってスキル面だけではなく人柄を重視しているのもありますが、すでに在籍している社員に関しても高圧的な態度を取ることは会社として絶対に許さない姿勢を取っていますし、特に上に立つ人間には部下が相談しやすい雰囲気づくりに努めてもらっています。そのあたりが働きやすい環境に繋がっているんじゃないかなと。もちろん改善点はまだまだありますが、周りからの忌憚ない意見を聞く限りでは、会社の雰囲気や評価制度の面で概ねクリエイターファーストの姿勢は保てているように思います。
――評価制度については、どのような指標を設けていらっしゃるのでしょうか。
有賀:弊社では年に2回、人事考課面談を行っており、その度に昇給昇格のチャンスがあります。ただ、やはりゴールや目標がぼやけていると努力しづらいと思うので、成長が実感しやすいような環境を整えるようにしています。例えば、今まで全社共通の評価シートを使っていましたが、各職種に合わせたより細かい評価シートを作り、今後はそれに基づいて評価を行う予定です。かつ、弊社は等級と号俸によって給料を管理しており、勤続年数だけではなく等級に応じた職務や役割を全うできているかどうかもしっかりと見ています。その分、人事考課の労力はかかるんですが、社員のモチベーションを保つ努力は惜しまず続けていきたいと思っています。
――希望すれば、職種変更や配置転換も可能なのでしょうか?
有賀:理由にもよりますが、チャレンジしたいということであれば可能な限り希望には応じたいと思っています。私自身、社員にはせっかくご縁あって一緒に働いてもらっているので、仮に会社がなくなったとしても生きていけるようなスキルを身につけさせてあげたいなと思っているんですよね。例えば、現在は業界の傾向として遊技機の方が絶好調で、逆にゲームの方が少し厳しい状況になっているんですが、両方のスキルを持っていたら好調な方で活躍することができるじゃないですか。そういう風にいつ、何があっても生きていけるようなスキルを身につけていただきたいので、やってみたいことがあれば、遠慮なくお伝えいただけると嬉しいなと思います。
―社員同士の交流が活発な制作現場
――有賀さんは自社の制作現場をどのように見ていらっしゃいますか?
有賀:私自身コミュニケーションを大切にしているので、社員同士の交流も比較的活発な制作現場なんじゃないかなと思います。年次の垣根もなく、私も積極的にコミュニケーションは取るようにしていますね。ただ人数が増えたことで全員で話す機会は少なくなってきているので、私としてはもう少し雑談で溢れる賑やかな制作現場にしたいと思い、色々と施策を考えている途中です。例えば、4月からはランダム形式で社員を集め、会社のお金でランチに行ってもらう「シャッフルランチ」の実施をスタートしました。あとは新入社員が入るたびに懇親会を開くなど、社員同士がコミュニケーションを取れる場を積極的に設けるようにしています。
――社員の皆さんは業務以外でも交流されているのでしょうか。
有賀:趣味でのつながりは多々見受けられます。私はやはりパチンコやパチスロが好きなので、休日には同じ趣味を持っている仲間と打ちに行くこともありますね(笑)。あとゲームが好きな社員たちは、オンライン上で一緒にゲームをやったりしています。
――プライベートも充実させられる環境が整っているんですね。
有賀:そうですね。平均的な月の残業時間は10時間ほどなので、仕事がない人はすぐに帰りますし、会社に残って雑談しながらゲームをやっている人もいますね。やはりプライベートが充実していると、仕事へのモチベーションが高まると思うので、私としてもできる限り早めに仕事を上がってもらい、趣味に没頭したり友達とご飯に行ったり、各々プライベートの時間を楽しんでほしいです。
―共に宇宙一のエンタメ企業を目指してくれる仲間を募集中!
――新たなメンバーを随時募集中とのことですが、有賀さんはどのような方と一緒に働きたいとお考えですか?
有賀:採用ではスキル面ももちろん見ますが、どちらかといえば人柄を重視しています。特にコミュニケーションを大事にしている会社なので、みんなとコミュニケーションを取りながらものづくりしたい方に関しては積極的に採用していきたいです。
――最後にこの記事を読んでいる方にメッセージをお願いします。
有賀:弊社は「宇宙一のエンターテインメント企業」を目指していますので、エンタメ業界で何かやりたいことがある方にはマッチする会社だと思います。これからも引き続き、アイデアや意見が言いやすい環境づくりに努めて参りますので、一緒に私たちと夢を追いかけたいと思って下さる方はお気軽にご応募いただけると嬉しいです!