※こちらはAUTOMATON様によるインタビュー記事を転載させていただいたものとなります
弊誌AUTOMATONは10月3日、大阪にて開催された「OSAKA INDIE GAMES SUMMIT 2026」を取材。株式会社viviONのゲーム配信プラットフォーム「
viviON GAMES」を担当する、事業推進部 ゲーム担当の堀田敏稀氏にインタビューをおこなった。
※本記事はOSAKA INDIE GAMES SUMMIT運営の提供でお送りします
viviON GAMESは、viviONが展開するPCゲームをスマートフォンで気軽に遊ぶことができる販売プラットフォームだ。クラウドゲーミングを採用しており、各ゲームは「viviON GAMES」の専用サーバー上で動作するため、スマートフォンのスペックに左右されず、ブラウザから起動してすぐに遊ぶことが可能。サブスクリプション形式ではなく、ゲームごとの買い切り型となっているため、購入したゲームを自分のペースで遊べるようになっている。
また株式会社viviONは5月、ゲームレーベル「viviON Lab」を設立した。同レーベルは、インディーゲームに重点を置いており、2027年には育成シミュレーション『明月の娘』を展開予定だ。同社はviviON Labの立ち上げを、ゲーム関連の取り組みを多角化するための第一歩として位置付けている。
今回のインタビューでは、このタイミングでviviON GAMESとしてPCゲームのスマホ対応に取り組む理由や、現段階での手応え、今後の目標や将来的に獲得したいターゲット層などについて伺った。
――改めてviviON GAMESの概要や、目指すゴールについて教えてください。
堀田氏:
viviON GAMESというサービスは、PC向けに作られたゲームをスマートフォンで遊べるようにして、我々の側で販売させていただくというプラットフォームです。インディーゲームは初期の開発段階でまずPCゲーマー向けに作られている場合が多いのですが、そういった作品をスマートフォンで遊べるようにして、(クリエイター側の負担を最小限に抑えつつ)より多くのユーザーにお届けすることを目指しています。
――viviON GAMESはプラットフォームの発表当初、大きな注目や反響を集めていました。その後、立ち上げは順調に進みましたか?
堀田氏:
そうですね。発表時に加え、サービス開始時にも多くのご反響をいただきました。我々が考えていたようにPCゲームをもっと手軽に、身近に遊びたいというニーズがあることを改めて実感しています。また、ゲームクリエイターさんからのお問い合わせも多くお寄せいただいています。viviON GAMESは会員登録をしなくても一定の範囲で無料プレイできます。また、ブラウザ上でリンクをタップすればすぐにゲームがはじまります。このサービス設計がうまくつながっており、告知からのゲーム起動率が高く、多くの方に遊んでいただけています。この特性を活かして、現在は「まずは多くの方にviviON GAMESでゲームを体験していただく」ことを重視しながら、並行してタイトルラインナップの拡充にむけて動いています。
――viviON GAMESはクラウドゲーミングという特色はあるものの、ゲーム配信プラットフォームとしては、Steamなどと比べてかなり後発になります。このタイミングで展開を開始した理由を教えてください。
堀田氏:
本プラットフォームの立ち上げには、インディーゲームの現状が関係しています。インディーゲームの展開において、まずはPC向けにゲームを開発して発売する中でパブリッシャーを募り、うまく進めばNintendo Switch版のリリースやスマートフォン移植を目指し……(ご自身でパブリッシュするケースも含めて)その途中で課題に直面したプラットフォームでの展開を断念されるケースも多いと聞きます。クリエイターさんに話を聞いてみると、他の機種でも出したいけど、そこに注力するなら新作を作りたいという人が多い。ストアや環境にあわせた最適化、バージョンアップ対応、カスタマーサポートの細分化なども課題になりがちで、実際App StoreやGoogle Playを見てみると、インディーゲームって思ったより少ないんですね。
こういった現状を踏まえて今後、クリエイターさんに負荷をかけずにPC向けゲームをスマートフォンで展開できるプラットフォームの需要が、高まっていくと考えました。それが今、viviON GAMESを立ち上げた理由になります。
――国内プラットフォームだからこそできるサポートなどもありそうですね。
堀田氏:
弊社はグループ会社の事業としてDLsiteというサービスを長く展開してきたこともあり、クリエイターさんの要望や、プラットフォームに求められるものに対応するノウハウが、グループ内に蓄積されていると考えています。また、当たり前といえば当たり前なのですが、「日本語でコミュニケーションが取れる」「時差がなく同じ時間軸で考えられる」「日本円を基軸にしたお取引」「日本の社会的価値観やクリエイターの感性にフィットしたレーティング」なども、日本の企業が運営するプラットフォームの持つ利点であり、安心感を持っていただける要素だと思います。
――現在viviON GAMESでは、ノベルゲームや見下ろし型視点の作品などが多く展開されている印象を受けます。これから増やしたいゲームのジャンルや作品の構想などはありますか。
堀田氏:
ゲームジャンルについては、特定のジャンルに偏らないよう展開していきたいと考えています。理論上はPCで動作しているすべてのゲームに対応可能ですが、クラウドゲーミングであることやUI・UXデザインの事情からスマートフォンでのプレイに対して適性の有無は生じます。例えば、ノベルゲームならスマホで操作しやすくて適性が高い一方、3Dアクションゲームだと、レイテンシの問題や、単純にスマホで長時間遊ぶと疲れやすいといった課題があります。
そういった適性の有無は現実的な問題としてあるのですが、そのうえでスマホでストレスなく遊べる作品を軸に、多様なジャンルの作品を展開していきたいと考えています・・・
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