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2026.06.15業界情報

『バーチャファイター』新作『VIRTUA FIGHTER CROSSROADS』山田理一郎氏インタビュー。“新生バーチャ”が「6ではない理由」や「一人用モードをがっつり作りこむ」理由を訊いた

セガは6月6日、『VIRTUA FIGHTER CROSSROADS(バーチャファイター クロスロード)』を正式に発表、2027年リリース予定と告知した。本作は2024年に「New VIRTUA FIGHTER Project」として発表されたタイトルで、このたび正式タイトルが決定したかたち。日本時間6月6日にはゲームの祭典「Summer Game Fest 2026」にて、トレイラーも公開された。

さらに「VIRTUA FIGHTER CROSSROADS SHOWCASE」では本作開発者のメッセージのほか、本作から新たに登場する「シエロ」を中心としたストーリーの一部も公開。架空都市「ヴィラサパラ」を歩き回るかたちのアドベンチャーモードや進化したバトルが明らかになった。

弊誌ではこれらのトレイラー公開に先駆け、本作のプロデューサー/クリエイティブディレクターを務める山田理一郎氏にインタビューを実施。最新作はなぜナンバリングの「6」ではなく『VIRTUA FIGHTER CROSSROADS』という名前になったのか、そしてゲームとしてはどう進化していくのか。“再構築されたバーチャファイター”として、本作が目指す地点を山田氏に訊いた。



“家庭用”をメインの戦場に据えるにあたって


――『VIRTUA FIGHTER CROSSROADS』は、これまでのシリーズ作品と違い、数字によるナンバリングではありません。そこに意味や思いなどはありますか。

山田理一郎氏(以下、山田氏):
プロジェクトを最初に発表した頃は、正式タイトルもまだ決まっておらず、「New VIRTUA FIGHTER Project」という仮題でした。タイトル名については、社内を含めて多くの人がなんとなく「6になるんだろう」というイメージを持っていたと思います。

一方で僕自身は、“新しいものを作る”という意識が強く、単純にナンバリングを継ぐ形にはしたくなかったんです。いくつかのアイデアを検討する中で、今回目指している方向性を最も表している言葉として、『VIRTUA FIGHTER CROSSROADS』というタイトルに決まりました。今までの『バーチャファイター』から大きく変わるタイミングなので、ロゴデザインも刷新しています。



――今回はストーリーを語る専用モードも実装され、物語の演出面も大きく強化されるようですが、このモードは、本作においてどういった位置付けになるのでしょうか?

山田氏:
本作ではアーケードではなく家庭用ゲーム機向けをメインとしてリリースする以上、シングルプレイを充実させなければ意味がない、と考えています。これまでアーケード中心で発展してきた本シリーズですが、色々な人に遊んでもらうためには遊びの幅を広げる必要があると考え、本作の形に至りました。

こうした取り組みに関しては過去作でもおこなっており、『4』でクエストモードを追加したことなどがあります。その際には海外プレイヤーからも好評をいただきました。今回はその先を目指し「格闘ゲームのシングルプレイモード」に留まらない、シングルプレイだけでも楽しんでもらえるようなものを作っています。このモードをメインに据えつつも、対戦部分をおろそかにせず、しっかり作り込んでいきます。

――街を歩いている映像や敵との戦闘は『龍が如く』や『シェンムー』を彷彿とさせるものもありました。

山田氏:
「格闘ゲームのバトルにシナリオを入れただけ」にならないように、ゲームプレイとして新しいものを入れたつもりです。そういう意味では、『シェンムー』らしいと言われるのは……ちょっとエモい(※)ですね(笑)

一同:
(笑)

山田氏:
いずれにせよ、「魅力的な物語」「プレイヤーに与える体験」を突き詰めていった結果、舞台設定も相まって『シェンムー』を彷彿とさせたのかもしれないです。

※『シェンムー』は当時、仮題「バーチャファイターRPG」として開発が進められていた

――本作では新主人公として「シエロ」をはじめ4人のキャラたちが登場します。ストーリーではここに、旧キャラクターたちも関わっていくのでしょうか?

山田氏:
はい、その予定です。とはいえただ単に登場するということではないです。本作ではリアリティを重視しており、長い時間が経過した世界の中で、それぞれがどのような人生を歩んできたのかも描いていきたいと考えています。その象徴として、年齢を重ねた「パイ・チェン」も登場します。

そもそも『バーチャファイター』は“格闘”に対するリアリティ、という文脈を背景に出てきたゲームだと考えています。だから物語もリアリティがある方がふさわしいなと思い、旧キャラは歳を取り、成長した姿に刷新しつつ、話に絡ませています。



――確かにシリーズ過去作では、パイは幼さの残る印象で、今回トレイラーでは初めて登場した際に一瞬わからなかったくらいです。

山田氏:
過去作との時代の違いとして、パイは象徴的なキャラですね。歳を重ねた女性をかっこよく描く、というのは今やるべきことだとも思いました。昨年お披露目したウルフも同様に、歳を取った時の渋さに加え、その間にどうしてアメリカンレスラーのような見た目になったのかという背景があり、あのような風貌に変わりました・・・

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