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2026.02.20業界情報

『Slay the Spire 2』なども採用、今熱いゲームエンジンGodot開発者いわく「日本で想定以上の人気」。大手の採用例も増えるGodot、“弱点”もあるゆえの強みを訊く

※こちらはAUTOMATON様によるインタビュー記事を転載させていただいたものとなります

トヨタの関連企業Toyota Connected North Americaがゲームエンジン「Flourite」を開発していることを発表するなど、昨今さまざまな角度から注目が集まるゲームエンジン。その中でも「完全オープンソース」を標榜するGodot Engineは独特の立ち位置であり、UnityとUnreal Engineの二強とされてきたゲームエンジンに風穴を開ける存在として期待が高まっている。

今回弊誌はGodot財団の取締役をつとめるエンジニアのClay John氏にコンタクトをとり、Godot Engineの魅力や直近の事情を尋ねた。ゲームエンジンに興味がある人や、Godot Engineを知っているが手を出しかねている人の背中を押せれば幸いだ。



——今回はインタビューに応じてくださり、ありがとうございます。Godot Engineについて、ゲームエンジンとしての明確な強みや特徴はどこにあると考えていますか。

Clay氏:
UnityやUnrealといった商用エンジンと比較すると、Godotは非常に軽量で、柔軟なアーキテクチャと高速な起動によって試行錯誤(イテレーション)を素早く行える点が強みです。そのため、新しいアイデアをすぐに試したり、ゲームのコアとなるシステムを繰り返し調整したりする作業に非常に向いています。

一方、他のフリー/オープンソースのゲームエンジンと比べると、Godotは非常に多機能で、完成度の高いエディタを備え、非常に直感的に操作できる点が大きな特徴です。こうした点から、オープンソースのエンジンの中でもっとも魅力的な存在だと考えています。

——Godot EngineはUnityで標準のC#に対応しているものの、あくまでGodot Engineの標準は独自言語のGDScriptであることに尻込みしてしまう方もいるかと思います。GDScriptが具体的にどういった目的で作られた、どのような言語なのか教えてください。

Clay氏:
GDScriptはインタプリタ型の言語です。つまり、実行前に機械語へプリコンパイルされるのではなく、Godotに組み込まれたインタプリタが実行時にコードを読み取り、その場で処理します。インタプリタ型言語の利点のひとつは、コンパイルを待つ必要がないことです。コードを編集したらすぐに実行できますし、実行中にコードを編集することすら可能です。Godotにおいては、こうした特性が試行錯誤のスピード向上に大きく貢献しています。

C#の場合、規模の大きなスクリプトではコンパイルに数秒かかることがありますし、複雑なゲームでは、編集後に実行できるようになるまで数分かかることもあります。この待ち時間は、ゲームを素早く改善していく上で大きな妨げになります。こうした背景から、GDScriptは「使いやすさ」を重視して設計されました。

編集部注:実際のところ、GDScriptにもっとも近い既存のプログラミング言語はPythonだとされている。Pythonはデータサイエンスおよび機械学習、Webアプリケーションなどに広く使われる。


——Godot Engineは一般的なPCにとどまらない多様な環境のサポートが魅力の一つです。「Steam Machine」の発表トレイラーにもGodot Engineが映っていたのが印象的ですが、どのような意味をもつのでしょうか。対応プラットフォーム戦略についても伺いたいです。

Clay氏:
Steam Machineの発表に関われたことは、私たちにとって非常にうれしい出来事でした。Godotの知名度が高まっていることの表れでもあり、Godotが長期的に続く本格的なプロジェクトであることを業界に示す良い機会になったと考えています。私たちは全ての主要プラットフォームを「最善努力原則(ベストエフォート)」でサポートしています。Godotは完全にコミュニティ主導のプロジェクトなので、コミュニティが修正や改善に取り組み続けてくれる限り、そのプラットフォームをサポートし続けることができます。


Steam Machine公式発表トレイラーでは、Steam Machineでオープンソース3DCGモデリングツールのBlenderとGodot Engineを併用するユースケースが映されている。



——Godot Engine公式サイトのブログやGodotCom(Godot Engine公式のイベント)ふくめてコミュニティを支援する動きが厚いですが、日本語を含めた非英語圏のコミュニティはどうなっているのでしょうか?

Clay氏:
世界中に多くの非英語圏コミュニティがあります。日本のコミュニティのように、イベントやミートアップを積極的に開催しているところもあれば、Discordなどオンライン中心で活動している比較的小規模なコミュニティもあります。公式サイト(https://godotengine.org/community/user-groups/)では、世界各地のユーザーグループを一覧で紹介しています。現在、非英語圏のコミュニティとして62のユーザーグループが登録されています・・・

続きはこちら『AUTOMATON』 国内外を問わず、さまざまなゲームの情報を発信するWEBメディア
https://automaton-media.com/articles/interviewsjp/godot-20260213-420555/

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