ニュース&トピックス

  1. トップページ
  2. ニュース&トピックス一覧

NEWS DETAIL
ニュース詳細

2025.10.27業界情報

Steamの「ウィッシュリスト数と実際の売上本数」についての分析報告。「成人向けゲーム」がやたら強い、あとで買われやすいゲームの傾向

ゲーム開発者向けのマーケティング調査機関GameDiscoverCoは10月18日、Steamにおけるウィッシュリストがどのように売上に繋がるのかを分析した調査結果を報告した。ウィッシュリスト登録されたのちに実際に購入されやすいゲームには、とある傾向があるようだ。

ゲーム販売プラットフォームのSteamには、「ウィッシュリスト」という仕組みが存在する。ゲームをウィッシュリストに追加したユーザーは、そのゲームがリリースされた際やセール時などに通知を受け取ることができる。Steamを運営するValveによると、「人気の近日登場」タブなどの例外を除けば、ウィッシュリストへの追加によってストアページにおける露出が影響されることはないという(Steamworksドキュメント)。一方でウィッシュリスト登録数は、その作品が発売前にどれだけ注目を集めているかを表す指標としても用いられることもあり、先述した通知機能による販売促進効果も狙ってか、多くの開発者が発売前にウィッシュリストへの登録を呼びかけている。


*ウィッシュリスト登録数に対する実際の売上本数の比率(コンバージョン率)
Image Credit:GameDiscoverCo


GameDiscoverCoは昨年4月に、パブリッシャーおよび開発者を対象としたアンケートで、1万件以上のウィッシュリスト登録を受けたゲームにおけるウィッシュリストの「コンバージョン率」を算出。ここでのコンバージョン率とはすなわち、ウィッシュリスト登録数に対する実際の売上本数の比率のことを指している。このデータでは中央値は0.17となっており、グラフを見てもウィッシュリスト登録数を大きく超える売上を出す作品は少数であるということがわかる。

コンバージョン率が高い作品の傾向

そして今回GameDiscoverCoの編集者Simon Carless氏は、昨年の調査のデータをベースとして、リリース時期やゲームジャンルごとの違い、また発売後のパフォーマンスの高さに着目して、再度分析をおこなうことにしたという。過去2年以上にわたるすべてのSteamタイトルも加えて、2万5000件以上のウィッシュリスト登録数をもつゲームに絞り、マクロ分析をおこなった。


*コンバージョン率トップ20の作品
Image Credit: GameDiscoverCo


Carless氏は、2024年9月から2025年9月までの期間における初週売上を集計し、そのうちコンバージョン率が高いゲームから抜粋したトップ20をリストアップ。すると上位に並んだのは、今やSteamの定番となった協力山登りゲーム『PEAK』や、マイクで魔法詠唱する対戦ゲーム『Mage Arena』、そして物理演算ホラー『R.E.P.O.』といったタイトルだ。これらはいずれも、インフルエンサーやユーザー間で爆発的なバイラルとなった作品で、オンラインでの協力プレイに対応した作品は高いコンバージョン率を誇るといった傾向も見受けられる。

また上位に並んでいる作品の中には、「購入者のウィッシュリストに登録されない傾向の作品」も含まれているという。たとえば『NBA 2K26』や『EA Sports FC 25』などのスポーツゲームは、売上の規模と反してウィッシュリスト登録数が少なく、その分だけ高いコンバージョン率が現れているようだ。逆に、ウィッシュリスト登録数をたくさん集めて、それを1から3倍程度の高い割合で売上につなげた「すごくうまくいった作品」もランキング外にはたくさん存在しており、今回の分析ではそうした作品については考慮していないそうだ・・・

続きはこちら『AUTOMATON』 国内外を問わず、さまざまなゲームの情報を発信するWEBメディア
https://automaton-media.com/articles/newsjp/steam-20251018-362112/

ニュース写真

ニュース一覧に戻る

みんなにシェアしよう

クリップボードにURLをコピーしました