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2025.10.15業界情報

『モンスターハンターストーリーズ3 ~運命の双竜~』はもう“スピンオフ”じゃない。「気持ちよさの連鎖」で進化するバトル、その核心を訊いた

※こちらはAUTOMATON様によるインタビュー記事を転載させていただいたものとなります

ハンティングアクションをコマンド式戦闘に落とし込んだRPGとして人気を誇る『モンスターハンターストーリーズ』シリーズ。その最新作『モンスターハンターストーリーズ3 ~運命の双竜~』(以下、モンスターハンターストーリーズ3)が2026年3月13日に発売される。このたび東京ゲームショウ2025にて、本作品のディレクターを務める大黒健二氏、リードゲームデザイナーを務める若原大資氏、そしてプロデューサーの辻本良三氏に対して、複数メディアによる合同インタビューが執り行われた。本稿ではその模様をお送りしよう。

『モンスターハンターストーリーズ3』は『モンスターハンターストーリーズ』シリーズ最新作。対応プラットフォームはPC(Steam)/PS5/Nintendo Switch2/Xbox Series X|Sで、発売日は2026年3月13日を予定している。物語としては、いわゆる「ハンター」とは異なる役割を持つ職業「モンスターライダー」が存在する社会において、二つの国、二人のライダー、そして二頭のリオレウスの運命が交差し、滅びの運命を覆す物語が展開される。

カプコン公式Youtubeチャンネルの投稿


左から辻本良三氏、大黒健二氏、若原大資氏


――まずは本作の物語についてお聞きします。今回のストーリーのテーマは「何かを知る」という点に強く焦点が当たっているように感じます。なぜこのテーマを選んだのでしょうか?

辻本氏:
その理由として、まずはマーケティング的な面からお話します。これまで販売してきた過去2作は作品コンセプトとして、『モンスターハンター』シリーズ……ハンティングアクションシリーズのスピンオフという面を強調しておりました。ハンティングアクションの体験を、コマンド式戦闘を用いたRPGに落とし込んだゲームであるということをアピールポイントにしていたわけです。また、物語体験においても、ライダーという視点を用いてハンターの世界を違う角度から描いてみる、という狙いがありました。

そして本作については、メインシリーズに対するスピンオフという側面を脱出し、独立した『モンスターハンターストーリーズ』というシリーズならではの世界を描こうというコンセプトを掲げています。たとえば、本作の主人公は既にライダーとして成熟しており、物語としては「ライダー」としての成長がメインになるわけではありません。これまでよりスケールアップした内容が展開されていきます。

大黒氏:
スケールアップの具体例としては、舞台となる地域の拡大と設定の深堀りがあります。過去作においては「ハンターの世界にライダーという特殊技能を活用する村々があった」という前提を世界を描写するうえで用いていましたが、本作は違います。巨大な国同士の関係性が描かれるのはもちろん、「ライダー」という技術が地域内では一般的なものとして認知されており、それを生かせる「レンジャー」という職業が存在します。本作において「ライダー」であることは珍しいことではなく、「レンジャー」であることに焦点が当たります。そして、「レンジャー」は絶滅危惧種を保護し生態系を取り戻す仕事になります。主人公が属するアズラル国ならではの仕事です。

いわゆるチュートリアル的な体験にも変化があります。過去作ではプレイヤーがライダーの知識や技術を教わるという形で、物語に対する没入を狙っていました。一方、シリーズ3作目の主人公は「エースライダー」の肩書を持つ手練れです。ライダーを既に熟知し、人にライダーの技術を教える立場です。さらに、その前提を活かして、レンジャーという天職、そして国の後継という立場に挟まれる葛藤を描こうという狙いがあります。

物語を進めていくと、主人公はある大きな出来事をきっかけに、「自分は色々と知っていると思っていたが、知らないことだらけだった」と気付き、今いる世界に閉じこもっていてはダメだという強いブレイクスルーを迎えます。その「知らない世界に飛び込む」という行動原理が、『モンスターハンターストーリーズ』が描こうとする世界の深堀りにつながり、ユーザーのワクワク感にもつながると考えました。

――確かに、ライダーの技術が戦争兵器として活用されているシーンもPVにはありました。

大黒氏:
そこが軍人としての責務とレンジャーとしてモンスターを保護したいという想いに揺れる、主人公の葛藤を表現するポイントの1つです。主人公はレンジャーとして生態系を保護したいわけですが、立場上それよりも優先すべきことがあると意見を言う人も登場します。さまざまなキャラクター達による想いのぶつかり合いを堪能して欲しいですね。

――主人公のレンジャーとしての活躍、特に生態系の調査が物語の中で描かれるそうですが、なぜ生態系調査というテーマをゲームに落とし込んだのでしょうか?

大黒氏:
作品のストーリーラインを考えるうえで、人間社会を動かすに足るリアリティを持った「大きなスケールのある」アクシデントは何か、そして、実際のゲームプレイを通じて解決できそうなものはないか、とアイデアを練ったときに成立したのが、「石化現象」という異変でした。さまざまなモノが石になっていくという現象はユーザーがイメージしやすく、かつ主人公の活躍……ゲームプレイによって「元に戻せそうな」ファンタジックな現象だと思ったんです。生態系調査というテーマを用いたのは、「石化現象」を解決するためのアプローチとして適していると考えたからですね。

――今回2つの国が登場しますが、それぞれの違いはどういうものがありますか?

大黒氏:
本作にはアズラル国とビュリオン王国が登場します。もともと関係性の問題はなかったのですが、石化現象が広がる中で、ビュリオン王国の方がより厳しい状況にあります。そのため、ビュリオン王国がこの苦しい状況を打開するために思い切った行動を取ろうとし、両国が緊張関係になっていくという流れです。石化現象の影響度合いに大きな違いがあることが、両国の考え方の衝突につながっています・・・

続きはこちら『AUTOMATON』 国内外を問わず、さまざまなゲームの情報を発信するWEBメディア
https://automaton-media.com/articles/interviewsjp/monster-hunter-stories-3-20251002-360152/

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