ニュース&トピックス

  1. トップページ
  2. ニュース&トピックス一覧

NEWS DETAIL
ニュース詳細

2025.10.01業界情報

PS5『ゴースト・オブ・ヨウテイ』はPS5パワーで「描写距離」強化、だからより「自然」で「生きた」広大オープンワールドになった。開発者に訊いた前作からの変化

※こちらはAUTOMATON様によるインタビュー記事を転載させていただいたものとなります


ソニー・インタラクティブエンタテインメントは10月2日、『Ghost of Yōtei(ゴースト・オブ・ヨウテイ)』を発売する。対応プラットフォームはPS5。

本作の舞台となるのは1603年の北海道だ。蝦夷富士とも称される羊蹄山を抱く地での冒険が繰り広げられる。主人公である女武芸者の篤(あつ)は、殺された家族の仇を討つべく、復讐心に燃える一匹狼だという。また作中では、蝦夷地の民からの依頼や賞金首探しなど、道草して路銀を稼ぐことも可能。篤がどのように戦い、苦境を乗り越え、名を残すのか。その道のりはプレイヤー次第だ。

本作は大ヒットした『ゴースト・オブ・ツシマ』に続く新作だ。舞台や主人公は変わるが、ゲーム体験としてどのような変化があるか気になるところだろう。今回は、Sucker Punch Productionsに所属するアートディレクターJoanna Wang氏にインタビューを実施。アートを軸に前作からの変化を訊いた。


──『ゴースト・オブ・ヨウテイ』(以下、ヨウテイ)は画面の雰囲気が全体的に明るくなっているように感じています。『ゴースト・オブ・ツシマ』(以下、ツシマ)とは少し異なるアプローチをされていると思いますが、違いはどこから来ているのでしょうか?

Joanna Wang(以下、Wang)氏:
違いは主に、舞台となる北海道から来ています。当時は蝦夷地と呼ばれたこの土地は日本の端に位置していて、対馬よりはるかに広大です。地形は水平にも垂直にも果てしなく広がり、変化に富んでいて、飼いならされていない自然が存在しています。ですから我々は本作の世界をより広大で、より鮮やかで、より生命に満ちたものとして表現しようとしました。

たとえば『ヨウテイ』の夜では、空にはオーロラが見えることもあります。そして夜が明けると遠くの山々を雲が流れ、鳥たちが一斉に飛び立ち、風が草原を吹き抜けていきます。土地は荒々しく野性的で、命が感じられます。こうしたデザインは『ツシマ』とは異なるものです。




また、本作の各地域にはそれぞれ固有の個性があり、異なる季節感や色調をもっています。プレイヤーがその土地に没入し、遊びながらその違いを楽しめるように設計しました。


──『ツシマ』と『ヨウテイ』は時代も舞台も異なりますが、どちらも日本文化を描いているということで共通しているものもありますよね。前作から受け継がれている要素について教えてください。

Wang氏:
そうですね、多くのものは前作から引き継いでいます。文化的な基盤の一部は共通していますし、『ツシマ』の開発中に学んだことも活かせています。アドバイザーの助けを得て、新たな知識の拡充もおこないながら、北海道という新たな土地の構築に臨んでいます。

アートスタイルに関して言えば、引き続き「生きた絵画」のような表現を目標としています。日本美術に多く見られるミニマリズムの手法を取り入れ、余計な要素をそぎ落とすことでメインテーマを際立たせつつ、細部のディテールを磨き上げています。根底には常に日本文化や日本美術の要素が存在しているというのは、前作との明確な共通点です。


──あくまで個人的な意見ですが、日本人である私が『ツシマ』と『ヨウテイ』を見るとどこか日本らしいと感じられます。建物はもちろんですが、自然環境も日本的だなと。日本らしい自然を描くためにどのような取り組みをされたのでしょうか?

Wang氏:
日本人の方にそう言っていただけるのは我々にとって本当に大きな意味があります、ありがとうございます。『ツシマ』から『ヨウテイ』に至るまで、日本人のアドバイザーの方々から多くの指導を受けました。まるで先生に一から教わるようなかたちで支えられてきたのです。自分たちの文化ではないものを描くのは、決して容易ではありません。だからこそ、責任をもって敬意を込めて表現する必要がありました。

日本らしい自然を描くうえでは、複数回のリサーチ旅行をおこないました。アーティストやデザイナー、オーディオ担当、植生アーティストらが北海道におもむいて、現地の景観や生態系を学びました。実際の北海道がどのように見え、どのように感じられるのかを研究し、その知識を持ち帰って作品に反映させたのです。

また自然を描くうえでは日本の伝統美術も研究しました。何世紀も受け継がれてきた日本美術には独自のスタイルと美しさがあります。たとえば草が日本画でどのように描かれているか、一本一本の草の向きや形にまで注目し、そうした細部を再現することで、日本らしさを表現しようとしたのです。そうした積み重ねが合わさって、自然環境においても日本を表現することができたと思います・・・


続きはこちら『AUTOMATON』 国内外を問わず、さまざまなゲームの情報を発信するWEBメディア
https://automaton-media.com/articles/interviewsjp/goy-20250921-358576/

ニュース写真

ニュース一覧に戻る

みんなにシェアしよう

クリップボードにURLをコピーしました