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2025.09.19業界情報

高評価リメイク『ロマサガ2』『聖剣伝説3』を生み出した開発元xeen(ジーン)とは、どういう会社なのか?これまでは知名度なしだった理由、NTTグループになった理由、社長と開発責任者に訊いた

※こちらはAUTOMATON様によるインタビュー記事を転載させていただいたものとなります

関西のゲーム開発会社に、企業文化や特色などを訊く連載を、AUTOMATON日本語・英語版で開始する。第一回はxeen(ジーン)である。

大手ゲーム会社から発売されるゲームにおいて、実際に開発をおこなうデベロッパーの存在は不可欠だ。日本国内のみならず世界でも高い人気と知名度を誇るスタジオが増えてきている。しかしながら、脚光を浴びやすいのは一部で、そのほかのデベロッパーについてはユーザーに意識されにくく認知度が低いのが現状だろう。そんな中で昨今にわかに注目を集めているデベロッパーがxeen(ジーン)だ。

xeenは『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』※1(以下、聖剣3)および『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』※2(以下、リベサガ)を手がけたデベロッパーだ。原作の見下ろしドット絵から、三人称視点で3Dフルリメイクされた両作はいずれも高い評価を獲得。魅力的なキャラクターモデリングも特徴で、そうしたことから両作が同じデベロッパーで開発されていることに気付いたユーザーも多いだろう。
※1 『聖剣伝説3 TRIALS of MANA』
2020年4月にスクウェア・エニックスより発売されたNintendo Switch™ / PlayStation®4 / Steam®/iOS/Android/Windows/Xbox Series X|S 向けソフト

※2 『ロマンシング サガ2 リベンジオブザセブン』
2024年10月にスクウェア・エニックスより発売されたNintendo Switch™ / PlayStation®5 / PlayStation®4 / Steam®向けソフト

そんなxeenが2024年4月よりNTTドコモグループの一員になったことが発表された。ゲームというイメージのないNTTグループの一員になるとは一体どういうことだろうか。

今回、xeen社長の里見陽祐氏と、『リベサガ』のディレクターを務めた開発トップの秋山惟行氏にインタビューをおこなう機会に恵まれた。会社の特徴や歴史、評価の高いフルリメイクが生まれた理由、そしてNTTグループに加入した背景や今後の展望などについて話を聞いた。

マルチデバイス・マルチジャンルをバグが少なく作れる会社

――簡単なキャリアも含めて自己紹介をお願いします。

里見陽祐(以下、里見)氏:
xeen代表取締役社長の里見と申します。1999年に当時のナムコに新卒で入社しました。8年間アミューメント施設で勤務しまして、その後バンダイナムコゲームス(現バンダイナムコエンターテインメント)のPCオンラインゲームの部門に異動し、オンラインゲームのプロデューサーをつとめ、2009年開発運営会社バンダイナムコオンライン(今年4月にバンダイナムコエンターテインメントに統合)の立ち上げメンバーとなりました。2023年にNTTグループであるNTTコノキュー*に転職しました。そしてxeenのNTTグループへの加入を機に当社代表取締役社長に就任しております。
*NTTコノキューとは
2022年10月1日に設立されたNTTドコモの100 % 子会社です。VR(仮想現実)やAR(拡張現実)、MR(複合現実)などXR技術を活用した受託開発・コンテンツ制作、XRデバイス販売などを通じて、幅広い業界のお客さまの業務DXを支援するとともに、生活を豊かにするサービスを提供いたします。




――もとからxeenにいたのではなくバンダイナムコでキャリアを積んでNTTグループに行って、そこからxeenに至ると。

里見氏:
以前からNTTグループだけでなく、KDDI、Softbankなどの通信会社はゲームプラットフォーマーの立場でゲーム会社と連携したり、キャラクターコラボレーションなどで協業することがありましたが、近年はゲーム以外のXR中心に様々な協業が増えてきています。NTTグループは通信キャリア事業だけでなく幅広い事業を展開していますので、ゲーム、エンタメ業界とwin-winな関係が幅広い分野で築けるのではないかと考え、NTTグループに転職しました。

秋山惟行(以下、秋山)氏:
xeen取締役の秋山です。僕は分かりやすいキャリアで、xeenに新卒でプログラマーとして入社しました。PSPや3DSなどの携帯機向けのゲーム開発、それからスマートフォン向けの開発を経てディレクターに転向しました。本当に開発一筋でやってきたという感じですね。




――今でこそリメイク請負人みたいなイメージですが、ゲーム会社としてのxeenさんの特徴ってなんでしょう。

里見氏:
外からxeenを見ていた私の印象だと、マルチデバイス・マルチジャンルを途中で投げ出さず確実に作りきれる力があって、バグも少ない会社ですね。業界の方にインタビューすると、本当にバグが少ないというワードが出てくるので、かなりの評判だと思っています。

――バグが少ないというのは品質管理の担当など関係なく。

里見氏:
関係なく、です。開発プロジェクトに品質を任せきりにせず、何か問題が起これば全社でカバーする。納品責任があるので当たり前かもしれませんが、それをしっかり確実にやるのはなかなか難しい。とにかくゲームづくりに真面目に取り組む姿勢をxeenに入って改めて感じました。

秋山氏:
手前味噌ですが、バグ以外では丁寧に物を作っているとは思っています。仕様や要件を満たせばOKではなく、コンテンツの面白さを突き詰めて考えるようにしています。少なくともそういう姿勢でやってきましたし、これからもそうです。また、社内の風土としては、僕自身が新人だった頃から、会社に何かを提案して「ダメ」と言われたことは一回もなかったです。今でも年齢や立場を問わず「ダメ」という姿勢で話したことは一度もなく、チャレンジを許容、推奨する環境ですね・・・

続きはこちら『AUTOMATON』 国内外を問わず、さまざまなゲームの情報を発信するWEBメディア
(https://automaton-media.com/articles/interviewsjp/xeen-20250908-356542/)

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