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2025.09.16業界情報

『空の軌跡 the 1st』は、「大ボリュームリメイク」であり「初心戻り」であり「続きも用意」。日本ファルコム近藤季洋社長に訊いた、人気作再誕の裏側

※こちらはAUTOMATON様によるインタビュー記事を転載させていただいたものとなります

日本ファルコムの人気RPG『軌跡』シリーズは、20年以上にわたる長い歴史の中で、壮大なストーリー、魅力的なキャラクター、そして練り込まれたバトルシステムで多くのファンを惹きつけてきた。しかし、その作品数の多さから、「どこからプレイすればいいのかわからない」「ハードルが高い」と感じている人も少なくないだろう。

今回、シリーズの原点である『英雄伝説 空の軌跡 FC(以下、空の軌跡 FC)』が、『空の軌跡 the 1st』として生まれ変わったのを機に、日本ファルコムの近藤季洋社長にインタビューを行った。本稿では、『空の軌跡 the 1st』が誕生した背景や開発の舞台裏、さらには今後のシリーズ展開についても詳しく話を伺っている。本作をシリーズへの入り口にしたいと語る近藤社長の熱い思いが詰まった言葉を、ぜひ最後まで読んでほしい。

『軌跡』シリーズの間口を広げたい

――まずは『空の軌跡 FC』をリメイクした理由と、そこに込めた思いを聞かせてください。

近藤季洋(以下、近藤)氏:
今回『空の軌跡 the 1st』として、リメイクをした理由は2つあります。1つ目は20周年の節目でユーザーから「『空の軌跡 FC』をもう一度遊びたい」という要望を多数いただいていたことです。『軌跡』シリーズは20年以上続いており、「興味はあるけど、どこからプレイしたらいいかわからない」という声も多く、原点の『空の軌跡 FC』リメイクを制作して入門作にしたいと考えました。

もう1つは会社的な事情ですが、20年間休まずにゲームを作り続けてきてスタッフも疲弊しているのに加え、「『軌跡』を分かっている人たちに向けて作る」ようになってしまいました。ここで『空の軌跡 FC』をリメイクすることでスタッフも初心に戻り、シリーズを初心者にも伝えられるような経験をしてほしいのも理由ですね。

――近年の『軌跡』シリーズは非常にハイコンテクストでファンにとっては嬉しい反面、「あくまで(ファン向け)そういうシリーズなのかな」との雰囲気もあります。近藤社長もある種の閉塞感を感じられていたと。

近藤氏:
海外メディアの取材を受けると、必ず「どれからプレイしたらいいですか?」、「シリーズ初体験の人に向けてどのような努力をされていますか?」と質問されるんです。小さい規模の会社ですから、ターゲットを限定する部分もアリだとは思いますが、ファンに頼るだけではなくシリーズを続けていくためにも、間口を広げて新規のユーザーを取り入れていく努力は必要だと思いました。

――ちなみにその「シリーズは何から遊んだらいい?」と聞かれたときは何と答えていますか?

近藤氏:
『軌跡』シリーズはエリアごとにエピソードが分かれています。たとえばリベール王国なら『空の軌跡 FC』、クロスベルなら『英雄伝説 零の軌跡(以下、零の軌跡)』、エレボニア帝国なら『英雄伝説 閃の軌跡I』と各地域で気になった世界観や、キャラクターがいるシリーズの最初のタイトルから遊んでみてくださいと、おすすめすることが多いですね。逆に『英雄伝説 空の軌跡SC(以下、空の軌跡 SC)』や『英雄伝説 碧の軌跡』は話の途中なので少しおすすめしにくいです。

――途中のエピソードからプレイすると、ストーリーが分かりにくいかもしれませんね。

近藤氏:
そうですね。ただ『空の軌跡』や『零の軌跡』をプレイしたことないがないユーザーも多数おられるんです。『閃の軌跡』『英雄伝説 黎の軌跡(以下、黎の軌跡)』といった最近のシリーズから遊んでいる方も多いので、「本当に最初から全部やらないといけないのか」と言われたら、そういうわけではないと思います。逆に近年のシリーズを遊んで、エステルが気になったら『空の軌跡』にも触れてみるという遊び方をされている人も多いので、入口は人それぞれで良いかなと。

日本ファルコム株式会社公式の投稿

――そういう意味では、『軌跡』シリーズは遊ぶハードルが高いと考えている人も多いと思います。『空の軌跡 the 1st』は第一作のリメイクですが、新規ユーザーに向けてアピールしたいポイントや、制作時に意識されたことはありますか?

近藤氏:
『空の軌跡 the 1st』の企画をスタートさせるとき、開発スタッフに『軌跡』シリーズの入門編として「親切さ」に力を入れてほしいと、導入部分のチュートリアルにリテイクを何回も出しました。長年シリーズが続いてきたことで、「説明不足でも伝わるだろう」と開発は考えてしまうので、新規ユーザーやRPG初心者にも手に取りやすくしました。そうしたこれまでのシリーズから抜本的に見直す覚悟で制作しています・・・

続きはこちら『AUTOMATON』 国内外を問わず、さまざまなゲームの情報を発信するWEBメディア
(https://automaton-media.com/articles/interviewsjp/kiseki-20250901-355966/)

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