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2025.08.22業界情報

『シュレディンガーズ・コール』開発者インタビュー。“『都市伝説解体センター』とは違うコンセプトのアドベンチャー”、深夜2時にヘッドフォンをつけて遊んでほしい電話ゲーム

※こちらはAUTOMATON様によるインタビュー記事を転載させていただいたものとなります

集英社ゲームズより、『シュレディンガーズ・コール』が2026年に発売予定となっている。対応プラットフォームはPC(Steam)で、アクロバティックチリメンジャコが開発。同作では主人公のメアリが世界最後の話し相手となり、死にきれない魂たちを苦しみから救うのだという。同作では、これまでにイベント会場やWeb上にて、限定的に体験版が公開。その中では、凝った見せ方によるストーリーテリングが印象的な作品となっていた。

体験版の時点でも目を惹く本作は、どのように制作されているのだろうか。弊誌では、京都で7月18日から開催された「BitSummit the 13th」にて、気になる開発チーム名も含めて話を伺ってきたので、本稿ではその内容をお届けしよう。

──まずは自己紹介をお願いします。

集英社ゲームズ 林真理氏(以下、林氏):
集英社ゲームズのシニアプロデューサー・林真理(はやしまこと)と申します。ゲーム業界は28年目で、コンソールからアーケード、モバイルと色々やってきました。今現在は集英社ゲームズのプロデューサーとして『都市伝説解体センター』や、新作の『シュレディンガーズ・コール』などを担当してます。



アクロバティックチリメンジャコのAchabox氏:
アクロバティックチリメンジャコのAchaboxと言います。『シュレディンガーズ・コール』では、アートとディレクションを担当してます。



──不思議な名前なのでずっと気になっていたんですが、どういったチーム名なのでしょうか。由来や経緯があれば伺わせてください。

Achabox氏:
まずアクロバティックチリメンジャコは、『シュレディンガーズ・コール』のために作ったチームです。集英社ゲームズさんのコンペに参加する際、なにかチーム名が必要で急いで名前を決める必要があったんです。でもチーム名が全然浮かばなくて、たまたまチリメンジャコのパックを開けながら考えていたら、思いっきり開いちゃって部屋中に吹っ飛んでいってしまったんですね。そのときにこれだと思って、アクロバティックチリメンジャコになりました(笑)。



──『シュレディンガーズ・コール』は、どういったゲームだと捉えて開発を進めていますか?コンセプトなどを伺わせてください。

Achabox氏:
作り始めたのはコロナ禍の頃でした。当時も自分自身の身の回りのことでなど、人生のいろんなことが起こりました。そういう時に普段だったら会った友達に相談して、相談したことで気軽になれたと思うんです。人に会うと「元気ないの?」とか「悩んでるの?」とか聞けるじゃないですか。でもコロナ禍で断絶されてしまって、人に会って話す機会もなくなってしまった。それで私自身も話せなくて辛いなと思っていました。

そんな中、Discordなどで知らない人のコミュニティへ行くようになって、自分自身の悩みとかを相談した時に、顔も知らない人たちに共感してもらって、元気をもらったことがあったんです。全然関係ない話をして、元気をもらったこともありましたね。そういうコロナ禍の断絶された空気と、電話で助けてもらったこと、身の回りのことがインスピレーションとしてまとまって、『シュレディンガーズ・コール』になったんだろうなと思っています。自分が本当に電話で助けられたこともあり、そういう誰かとお話したかったとか、話ができなかった人がすごく共感できるゲームにしたいと思っています。作りたいというか、必要だと思ったので、電話でお話したいと思っている誰かに届けたいです。

林氏:
コンセプトとしては、直接人に会えない時に電話で人と話して少しだけ心が安らぐような、そういう些細な感情がうまく表現できるゲームになるんじゃないかなと思っています。勇者に危機的状況から救ってもらったとか、はっきりした出来事ではないんですが、ちょっと気持ちが救われる瞬間をゲームにすることは、すごくいいアイデアだなと感じています。このゲームでは、そういう表現ができそうだと思ったので、一緒にやろうと考えたわけですね。






開発チーム全員で作り上げるゲーム体験

──体験版を遊んでみて、見せ方が印象的でした。プレイヤーが遊ぶ上で意識していることはありますか。またなぜああいった見せ方になっていったのでしょうか。

林氏:
このチームは、基本的にはゲーム開発経験のない人たちが集まって作ってるんです。Achaboxさんはゲームを作られたこともあるんですけど、元々映像の仕事をされていました。シナリオを書いてくれてるセイシ(入交星士)さんも、もともと演劇の演出やアートディレクションをしてきた方です。なので、ゲーム業界の作り方というよりは・・・

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(https://automaton-media.com/articles/reportjp/shueisha-20250813-353287/)

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