CRI・ミドルウェアは9月19日、汎用2Dアニメーション作成ツール「OPTPiX SpriteStudio」(以下、SpriteStudio)がゲームエンジンGodot Engineに対応したことを発表した。Godot Engine用のプレイヤープログラムとして、SpriteStudio Player for Godotが配布されるかたちとなる。
SpriteStudioは、主にゲーム開発向けの2Dアニメーション制作ツールだ。キャラクターアニメーションやパーティクルエフェクト、UIなど、各種2Dアニメーション素材の制作に必要な機能を提供する。汎用性の高さから、同ツールは『真・女神転生V』や『Abyss Memory -飛べない天使と魔法の線-』など、幅広い作品での採用実績をもつ。一定の条件を満たす個人開発者は、無料で Starter ライセンスを利用することもできる。
OPTPiX公式の投稿
そんなSpriteStudioで制作した素材は各種データ形式で出力するほか、UnityやUnreal Engine、Cocos2d-xといったゲームエンジンで再生することも可能であった。そして今回、新たにGodot Engineに対応したことが発表された。
Godot Engineは、PC/モバイル/Web向けゲームおよびアプリを制作できる2D/3Dゲームエンジンだ。開発者のLinietsky氏が、かつて自身のスタジオのために手がけた内製エンジンをルーツとし、現在はオープンソースとして提供。ユーザーは完全無料で利用できる。昨年のUnityの料金システム変更にまつわる騒動などから利用者が急増、現在多くの注目を集めているゲームエンジンだ。
そんなGodot Engine用にSpriteStudioの素材を再生するプレイヤープログラムとして、SpriteStudio Player for Godotが配布されている。こちらはGodot のバージョン3番台と4.3に対応。特徴としてC++カスタムモジュールで実装され、SpriteStudio SDK の最新版であるVer.7.0 までの機能に対応している。
またSpriteStudio で保存したプロジェクトファイルの事前のデータコンバートやインポートなどといった手順は必要なく、 Godot のリソースフォルダに保存し、SpriteStudioプレイヤーノードのインスペクタから指定するだけで再生することが可能。その他GDScript のAPIを利用した動的なコントロールも可能となっている。複雑なキャラクターアニメーションや、2Dエフェクト、UI演出などをオーサリングする専用ツールを搭載していなかったGodot Engineに、各種機能を搭載したミドルウェアがサポートされるかたちだ。
SpriteStudio Player for Godotは現在
GitHubで無料公開中。機能の詳細はSpriteStudio
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