国際オリンピック委員会(IOC)は7月24日、オリンピックeスポーツ大会(Olympic Esports Games)の開催を決定した。第142回IOC総会にて、IOC理事会の提案が全会一致で承認された。
IOC総会とは、オリンピックの統括をおこなうIOCが毎年おこなう全体会議である。パリオリンピックの開催年である今年は、開催国フランス・パリにて、現地時間7月22日から7月24日、および8月10日に総会が開かれる流れとなっている。
IOC公式の投稿
今回は、そのIOC総会内でオリンピックeスポーツ大会の開催が承認されたかたち。なおオリンピックについては、以前よりゲームタイトルの競技採用について検討されてきた経緯がある。インドネシアで2018年に開催された第18回アジア競技大会では、『League of Legends』や『ハースストーン』など計6種目が、公式の獲得メダル数には関係しない「デモンストレーション競技」として採用され、eスポーツ大会として開催されていた。
その後もゲームを用いた大会は継続して開催。2021年に開催された「オリンピック・バーチャルシリーズ」では『eBASEBALLパワフルプロ野球2020』や『グランツーリスモSPORT』が競技ゲームとして採用。さらに2023年には「オリンピックeスポーツシリーズ2023」が開催されていた。
こうしたイベントの成功を受け、オリンピックにeスポーツ大会を創設する取り組みが進められていたようだ。今回創設が決定したオリンピックeスポーツ大会は、2025年のサウジアラビアでの開催を皮切りに、定期的な開催が見込まれている。
IOC公式によれば、今後開催地や競技となるゲームタイトルなどが決定される模様。
ちなみに海外メディア
L’Equipeの報道によれば、IOCは『ロケットリーグ』や『ストリートファイター6』、『League of Legends』といった各種ゲームタイトルのパブリッシャーとも協議を進めているという。2025年大会では、スポーツに関連したゲーム以外も競技タイトルとして採用される可能性もあり、続報が注目されるところだ。
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