ニュース&トピックス

  1. トップページ
  2. ニュース&トピックス一覧

NEWS DETAIL
ニュース詳細

2024.01.05業界情報

「ゲーム制作で知っておくべきライセンス事情」対談。Live2Dとダイナコムウェア担当者が語る“ユーザー側が判断するライセンスを管理する難しさ”

ゲーム開発においては、昨今さまざまなツールやミドルウェアが利用されている。それらはグラフィックデザインからシステムの基幹部分の開発まで広い分野にまたがるが、どんなソフトウェアも利用の際は規約に同意し、決まった範囲内での利用が認められるのが通常だ。そうして結ばれたライセンス契約によって、開発者はゲーム制作を進めることができる。

ライセンス契約の内容は、多くは利用規約や料金表などの資料によって説明される。そして、それらはどうしても理解に時間がかかりがちなものである。小さな文字でたくさんの文章が書かれている利用規約を流し見て、あるいはまったく中身を見ずに同意している方も少なくないだろう。

しかし、ライセンスに関する内容を読み落としてしまえば、誤ったプランを購入してしまうだけでなく、規約違反の状態で制作が進行してしまう可能性もある。別企業からの制作を請け負っているフリーランスや会社の場合、取引先との信用失墜につながることも。ライセンスについて正しい知識を得ることは、自分の身を守ることでもあるのだ。

今回弊誌では、2Dアニメーション制作ツール「Live2D Cubism」を開発している株式会社Live2Dの小関睦海氏と、「ダイナフォント」シリーズとして、フォントおよび関連製品を手がけるダイナコムウェア株式会社の黒岩遥氏をお呼びし、「ゲーム制作で知らないと危ないライセンス事情」についての対談をセッティングした。ツール開発者目線でのライセンス事情について、この機会にぜひ知っていただきたい。


―― まずは自己紹介をお願いします。


株式会社Live2D  マーケティンググループSDKライセンシングチーム サブリーダー
小関 睦海氏


小関氏:
株式会社Live2Dの小関です。弊社では「Live2D Cubism」という、1枚の原画から「2Dによる立体表現」を実現するソフトウェアの開発販売をおこなっております。



「Live2D Cubism」は、実際にLive2Dモデルを制作する「Cubism Editor」と、制作したモデルをアプリケーションに組み込む「Cubism SDK(※)」という2つのソフトウェアに分かれています。「Cubism Editor」では2Dアニメーション作品そのものを制作することができ、「Cubism SDK」はそうして制作したモデルを実際にアプリケーション等に組み込み、ランタイムとして動かすための開発キットです。私個人の担当領域としては、主に「Cubism SDK」の方のライセンスをメインに扱っています。

※「SDK」とは「Software Development Kit」の略。単体で機能するソフトウェアではなく、アプリケーション開発の際にSDKを組み込むことで、ソフトウェア開発に必要なプログラムを利用可能となるキット。「Cubism SDK」の場合、「Cubism Editor」で制作したLive2Dモデルをアプリケーションに組み込む際に利用される。


ダイナコムウェア株式会社
黒岩 遥氏


黒岩氏:
ダイナコムウェア株式会社の黒岩と申します。弊社では「ダイナフォント」という文字フォントを制作しており、販売の際にライセンス契約というかたちをとっております。私が担当している製品としては・・・

記事はこちら『AUTOMATON』 国内外を問わず、さまざまなゲームの情報を発信するWEBメディア
https://automaton-media.com/articles/interviewsjp/20231225-277215/

ニュース写真

ニュース一覧に戻る

みんなにシェアしよう