現在、ディズニーではすべてがうまくいっているわけではない。CEOのボブ・アイガーは昨年、CEOに復帰した際に征服者としてもてはやされたが、ディズニーは逆転を狙うなかで
興行面や株式市場で大きな損失を出し続けている。
Bloombergではディズニーの苦闘が詳細に報じられており、アイガーはしょげた様子で冗談交じりに自身の復帰の決断について語ったとされている。ディズニー幹部の間では、Electronic Artsのような大手ゲームパブリッシャーの買収を通じて「ゲームのライセンス取得者から大手ゲーム会社への大胆な変革」などといったアイデアが浮上していると言われている。
このような動きを取れば、ディズニーは「EA SPORTS FC」、「Madden NFL」、その他課金システムを利用したEAのゲームが生み出す数十億ドルの年間利益を手にできるかもしれない。加えて、ディズニーが大黒柱のひとつと考えているESPN(スポーツ専門チャンネル)とも相性がいいだろう。
あるいは、BioWareやRespawnを擁する新設のEA Entertainment傘下のスタジオを買収する可能性もある。ちなみに、Respawnは「スター・ウォーズ」のライセンスゲームのなかでも特に人気が高い『STAR WARS ジェダイ:サバイバー』を開発したスタジオだ。
EAはスタジオをEA SportsとEA Entertainmentに分割し、買収に向けた手はずを整えているようで、これにより買い手がいずれかの事業を入手しやすくなる。また、Ubisoftも買収候補として挙げられているという。
ディズニーは、「ディズニー インフィニティ」や「ディズニー エピックミッキー」などを手がけたDisney Interactive Studiosの時代から、長年にわたってゲームに携わってきた。だが、同スタジオは2016年に閉鎖している。
アイガーとしては、ゲーム分野に再び進出するというアイデアに対してあいまいな姿勢を取っているという。Diala Studiosが開発し、今年7月に発売された『ディズニー イリュージョンアイランド ~ミッキー&フレンズの不思議な冒険~』は賛否両論だった。
とはいえ、アイガーが再建を目指して努力を続けていることから、これもひとつの選択肢となっているようだ。Bloombergでも指摘されているように、アイガーは
Disney+のコンテンツを減らしたり、損失を食い止めるために料金を倍額にしたりとほかにも試行錯誤をしているが、道のりはまだまだ長そうだ。
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