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2023.03.17業界情報

大手の開発タイトルも自主制作タイトルも境目なく展示する空間『TOKYO INDIE GAMES SUMMIT』レポート

そういえばインディーゲームイベントを取材するなかで意外に見ていなかったお客さんがいる。子供だ。吉祥寺で開催された新たなインディーゲームイベント「TOKYO INDIE GAMES SUMMIT」(以下TIGS)を訪れてみて、まずおもしろいなと思ったのは子連れの客層が多かったことである。

いろんな出展スペースの様子を見ていると、子供たちがちらほらと試遊していた。インディーゲームイベントはコアな客層になりやすいこともあり、多くのイベントは大人ばかりになりやすい。いや、東京ゲームショウみたいなゲーム産業で最大のイベントでさえも、子供を見かけた記憶は多くない。

「子供たちがインディーイベントでゲームを遊ぶ」そんなシンプルなことが、実はとてもめずらしい。少なくとも自分にとっては、TIGS全体の見え方に影響した。筆者は今年2月に韓国にて、ゲームクリエイター主催によるアートスペースで開催されたイベント・IGDDFの雰囲気の違いについて書いたが、帰国してわずか1か月後にまた気配の違うイベントに足を踏み入れたのだった。


なぜか懐かしさを感じる武蔵野公会堂での開催



TIGSが開催された場所は武蔵野公会堂である。普段は音楽のライブなどに利用される施設だが、この日の雰囲気はまるで学校の各教室を貸し切り、イベントにしているような雰囲気だった。



筆者は初めて公会堂に入ったのだが、少し歩いてみるとなぜか懐かしさを感じた。この場所が小学校や中学校みたいな作りのせいなのかもしれない。廊下のムードなんてほとんどそのままだ。子供とすれ違うとより小学校のようだと錯覚する。

それに公会堂が、なんだか日常の延長みたいな場所に建っているせいもあるのだろうか。吉祥寺駅から歩いて5~6分くらいで足を運べるし、周囲を見渡すと住宅街も近い場所にある。たぶん、ほどほどの店舗が密集する区画と住宅地の温和さがハーフに混ざり合う吉祥寺ならではの土地柄も起因しているように思う。

インディーイベントの多くが都市部のスペースを貸し切り、(良くも悪くも)どこか専門性のある雰囲気があるなかで行われるのと比べると、TIGSの会場には穏やかな空気もあった。



とはいえひとたび展示されている部屋に入れば、変わりないインディーイベントの熱量がそこにある。

今回は公会堂の2階と3階の各部屋を出展スペースとして貸し切っている。まるで学校の小さなクラスルームにそのままインディーイベントを詰め込んだみたいだ。各部屋は決して広くはない。廊下も・・・

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https://jp.ign.com/event/66472/feature/tokyo-indie-games-summit

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