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2023.01.30業界情報

Steam Deckの中身「SteamOS」はValveが10年以上かけた生存戦略の結晶だ

Steam Deckがアメリカで発売されてから1年が経過しようとしている。日本では発売からまだ3ヶ月も経っていないが、すでにSteam Deckを手にして快適なゲーミング活動を過ごしている方もいることだろう。

Steam Deckの数ある特徴の一つに「SteamOS」の採用がある。Steam OSはオープンソースのOSとして知られるLinux(の一つであるArch Linux)をValveがカスタマイズしたもので、Steamに特化したゲーミングモードと通常のLinux PCのように使えるデスクトップモードを切り替えることができる。

一般的にPC市場におけるOSのシェアはWindowsが7割を超え、Steam自身が集計しているSteamユーザー統計のOSシェアも時期を問わずWindowsが95%前後を占める。一般的にシェアが低いOSやプラットフォームほどゲームが最適化されなかったり、そもそも動かせなかったりすることが多い。このためSteam Deckで動かせないSteamのゲームがそれなりにあることも人を選ぶ要因になっている。なぜValveはSteam DeckにSteamOSを採用したのか?この事情を理解するは10年前までさかのぼる必要がある。

2010年代前半のゲーミング変革期とリビング争奪戦争

時は2013年、Linux Foundationが主宰するイベント「LinuxCon(現Open Source Summit)」にて、Valveの創業者であるゲイブ・ニューウェル氏は「LinuxこそがPCゲームの未来である」と主張した。この講演では大まかに「強権的なプラットフォーマーに支配されない環境」と「SteamをPC以外にも広めるならLinux対応が不可欠」の2点について解説している。


(1)強権的なプラットフォーマーに支配されない環境
2013年当時のPC事情としてもっとも大きな問題はWindows 8だった。2012年にリリースされたWindows 8はiOS/Androidのスマートフォン・タブレットに影響を受けたタッチパネル向けのUIを採用し、旧来のキーボード・マウスによる操作にそぐわない使い勝手や設計思想で批判を集めていた。また、MicrosoftのゲームプラットフォームであるXboxとの連携を謳い始めたのもWindows 8からだった。

そのため、「もしWindowsがiOSやAndroidのようにプラットフォーマーが強権的で閉鎖的なプラットフォームになってしまったらSteamの立場が危ない」とValveが考えたのも不自然な話ではない。場合によっては・・・

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https://jp.ign.com/steam-deck/65182/feature/steam-decksteamosvalve10

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