2022年にイギリスで販売されたゲームのうち、推定90%がダウンロード版販売だったことがわかった。少なくともイギリスでは、ゲームのパッケージ版販売は消えつつあるようだ。
BBCで報じられたように、デジタルエンターテインメント小売協会(ERA)によると、イギリスで販売されたゲームの89.5%がダウンロード版であり、残りの10.5%がパッケージ版だったという。また、全体のおよそ30%がモバイルでの販売で、当然ダウンロードでのみの販売になる。
SteamやPlayStation Storeといった大手デジタルストアは、推定値であるために具体的な数字を公表しないのが普通だが、ERAの会長を務めるキム・ベイリーは、この数字が「業界基準」であり、90%というのは業界全体の数字として正確である可能性が高いとしている。
「その昔、パッケージ版販売しかなかった頃、市場を追跡するのはもっと簡単でした」とベイリーは述べている。「最近はさらに細分化され、有力な新規のダウンロード版販売企業は販売データを直接公表しないこともあるため、そこで推測が必要となるのです」
特にPS4とXbox Oneの発売以降、ダウンロード版の購入は、多くのプレイヤーの間でゆっくりではあるが確実に当たり前のことになっていった。「ストリートファイター」や「バイオハザード」で知られる
カプコンは、2020年に売り上げの80%がダウンロード版だったと明かしており、同年
後半には、 『サイバーパンク2077』がダウンロード版販売において史上最大のローンチになったことが報じられている。
また2021年には、業界アナリストのセルカン・トト博士がIGNに対し、「一部の実店舗は閉店せざるを得なくなったり、全体的に外出を控えるようになったりと、もちろんパンデミックはこの流れを大きく加速させました」と語っていた。
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