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2022.12.28業界情報

米連邦取引委員会がEpic Gamesに700億円超の罰金

『フォートナイト』において「何百万人ものプレイヤーを欺き、意図的でない購入を促す」ために「デザインのトリック」を使用したとして、Epic Gamesに5億2000万ドル(約714億円)の罰金を科すことを、アメリカ連邦取引委員会(FTC)が発表した。

FTCによれば、この「記録的な」罰金は2つに分けられるとのことだ。1つは児童オンラインプライバシー保護法(COPPA)違反に対して科される罰金で、金額にして2億7500万ドル(約378億円)となる。COPPAとは、13才未満の子供を対象とするウェブサイトやオンラインサービスに対して制限を設けるための法律だ。またEpicは、「ダークパターン」によって不当に課金してしまった消費者に返金する目的で、2億4500万ドル(約337億円)を支払うこととなる。

『フォートナイト』は「プライバシーを侵害するようなデフォルトの設定」と「紛らわしいインターフェース」を使ってプレイヤーを「欺いた」とFTCは主張している。

「一般の方々、特に子供をオンラインのプライバシー侵害やダークパターンから守ることは、委員会にとって最優先項目です。そして今回の措置は、FTCがこういった違法行為を厳しく取り締まっていることを各企業に明確に示すものです」とFTC委員長のリナ・カーンは述べている。

ここで述べられている「ダークパターン」とは、「直感に反する上に一貫性を欠いており、混乱を招くようなボタン構成」によって意図しないゲーム内購入へとプレイヤーを誘導するようなデザインを指しており、これにはスリープモード解除時の意図しない課金も含まれているという。またFTCは、アカウント所持者が認証無しに課金できてしまうことで、親が気づく頃には子供による課金が「何百ドル」まで膨れ上がってしまっているといった事例を指摘している。こういった被害に関連してFTCは、Epicが不当な課金に対して「100万人を超えるユーザーから寄せられた苦情」を無視しつつ、購入のキャンセルや返金機能を「故意に」わかりにくくしていたと述べている。


照準は『フォートナイト』のボイスチャット機能にも。それに対してEpicが応答文を公開
照準のクロスヘアはゲーム内課金に加えて、『フォートナイト』のボイスチャット機能にも狙いを定めたようだ。Epicの従業員は以前から、ボイスチャット機能の利用時にユーザーからの同意を得るようなデフォルトの設定に変えるべきだ、と訴えていたのだそうだ。しかしFTCの主張によれば・・・

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