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2022.08.02業界情報

Steam開発者が「ゲームがアルゼンチンから大量に不正購入されている」と報告

ゲーム開発グループNumericGazerは、同グループがSteamで販売するセクシーゲーム『Hero’s Journey』について、一部国からの不正購入被害に遭っていることを明らかにした。同グループだけでなく、さまざまな人々が、こうした不正購入被害の対策に悩んでいるようである。

きっかけとなったのは、NumericGazerによる被害報告だ。同グループは7月25日に、自身のTwitterアカウントにて、『Hero’s Journey』がアルゼンチンおよびトルコからの不正購入に苦しめられていると報告した。Steamでは作品価格設定において、米ドルなどの項目に価格を入れると、ほかの国の価格にも自動的に変換してくれる機能が存在。地域の経済を加味して、自動で価格を調整してくれるサービスだ。その機能を使った場合、たとえば10ドル(約1360円)のゲームも、アルゼンチンとトルコでは1ドル相当で販売される。そしてこの販売価格が悪用され被害にあっていると、NumericGazerは報告している。ゲームを安く購入するために居住国を偽装しているユーザーがいると、伝えているのだ。

NumericGazer公式の投稿

NumericGazerは、現在はアルゼンチンおよびトルコ向けの『Hero’s Journey』の価格は変更されているものの、ローンチ後1週間、価格を変更できなかった際の損失は大きかったと語っている。同グループは、知らずに自動で価格を設定して、後悔するような人がいないように、この知見を投稿したとしている。NumericGazerが投稿した、作品購入国ランキング画像を見ると、なんとアルゼンチンからの購入が17%でトップとなっている。3位にトルコがついている。1位と3位が「格安国」からの購入であり、その多くが居住国偽装であるとすれば、スタジオにとってはたまったものではないだろう。実際に不正なのかは断言できないものの、Steamにてアルゼンチンユーザーが活発といった報告がこれまでされていないことから、悪用されている可能性は高い。

NumericGazer公式の投稿

実は、こうした被害報告はしばらく前から開発者/販売者の間で発生していた。たとえば2021年8月には・・・

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