カプコン<9697>は、2022年3月期の業績において、Valve Corporationの運営する「Steam」経由の売上高が前の期比62.5%増の172億2100万円と大きく伸びたことを明らかにした。同社の全体売上に占める割合は15.6%となっており、任天堂経由の122億5000万円を抜いた(※)。PCでの販売本数は全体の3割を超えているそうだ。
(※)収益規模を鑑みると任天堂製品向け全体を示すものではなく、ニンテンドーeショップ経由とみられる。
同社では、PCプラットフォームの普及により、ゲーム専用機が販売されていない国や地域で同社のゲームソフトの販売ができるようになり、提供地域は237カ国・地域に拡大。提供するタイトルも353タイトルとなり、安定的な収益源として育ちつつある。
特に旧作タイトルは、開発費の費用処理がすでに終わっているだけでなく、デジタル販売となると採算性も高いため、その売上が伸びるとともに、営業利益に大きなインパクトを与えている。他社でも同様だが、家庭用ゲームは、旧作のリピート販売をいかに伸ばすかがポイントになってくる。
今後は、クオリティの高いコンテンツ制作を行いつつ、ブランド認知をさらに高めるため、ソフト販売に加えて、映像ビジネスも並行させていく。ゲームと映像のシナジー効果によるブランド価値向上に努めることで、PCユーザーの拡充につながると考えているという。
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