セガは3月9日、同社公式採用サイトにて、「5ヵ年計画」構想についてのインタビューを掲載した。そのなかでは、以前より制作が伝えられていた大型タイトル群「Super Game」の実態についても、より詳細に明かされている。海外メディアなどで最近になり話題を集めているようだ。
今回のセガ社内インタビューで語ったのは、セガで要職に就く3名。同社取締役副社長を務める内海州史氏と、『龍が如く』シリーズなどに携わり現在はスマホタイトルに関わるプロデューサーの菊池正義氏、そして『サカつくロード・トゥ・ワールド』など携帯機/モバイル作品を中心に手がける久井克也氏だ。セガへの就職希望者向けに、事業計画である「5ヵ年計画」構想と、その軸となる「Super Game」についてそれぞれの口から語られている。
「5ヵ年計画」は、世界のユーザーに向けたコンテンツ戦略となるようだ。具体的には、現役IP(Intellectual Property/知的財産)の強化および数々のIPの価値の再興をしていくとのこと。セガサミーの2021年3月期決算資料では、具体的なIPについても言及。現役IPとして『ソニック』や『龍が如く』などが、過去IPとしては『クレイジータクシー』『ザ・ハウス・オブ・ザ・デッド』『バーチャファイター』などが例示されていた。
近年展開された『Virtua Fighter 5 Ultimate Showdown』や『THE HOUSE OF THE DEAD: Remake』などの作品は、IP価値再興の一環なのだろう。現役IPの新展開と、過去作のリメイク・リマスターなど双方を精力的におこなっていく方針だ。また、今後はマルチプラットフォームかつ世界同時発売をスタンダードとしていく方針とのこと。
『Virtua Fighter 5 Ultimate Showdown』
そうした動きと並行して進んでいるのが、「Super Game」の開発だ。枠組みとしては、オンライン型で世界的な大ヒットを狙ったAAA級のタイトルとなる。こちらもマルチプラットフォーム・多言語対応・世界同時発売を掲げており、すでに複数のタイトルが開発中とのことだ。「Super Game」は2021年5月の投資家向け説明会にて「コミュニティ化」できる新機軸の作品であると説明されていたほか、今回のインタビューで内海氏は「従来のゲームの枠組みを超えたインタラクティブ性のあるタイトルになっていく」としている。また、同氏はゲームを視聴すること自体がひとつの文化になっているとして、視聴者とゲームプレイヤーの関係性に触れている。ストリーミングなどとも親和性の高いタイトルを見据えているのかもしれない。
「Super Game」群の技術面としては・・・
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