本調査は、若手社会人が実務でもとめられるデジタルリテラシーと創造性について実態把握を調査するもので、合わせて社会において“創造的問題解決能力(※1)”がどの程度重視されているかについても調査しました。
今回の調査で明らかになった主な結果は以下の通りです。
●学生、若手社会人の7割以上は、「創造性/クリエイティビティ」が社会で活躍するために重要であり、かつキャリアの強みになると回答
●就職活動に活かされる、また今後重要度が上がるスキルTop 3は、「課題発見能力」「課題方法の発想力/着想力」「情報分析力」
●これらを支える「デジタルリテラシー」「クリエイティビティ/創造性」「プレゼンテーションスキル」は、今後重要度が上がると考える
●実務では職種によらず約3人に1人がクリエイティブツールスキルが必要と回答
●技術職のみならず、営業や、事務、士業(税理士・弁護士など)などの職種においても一定数のクリエイティブスキルのニーズが明るみに
●クリエイティブスキルは、学生時代に授業や研究などで活用しながら身につけるのが望ましい
●学生、若手社会人ともに「学生時代がクリエイティブスキルを身につけるチャンス」と実感
学生、若手社会人の7割以上は、「創造性/クリエイティビティ」が社会で活躍するために重要であり、かつキャリアの強みになると回答
今回の調査では、学生、若手社会人の71.3%が「社会で活躍するためには創造的/クリエイティブであることは重視される」と回答しました。また、75.8%が「クリエイティブスキルは就活や就職後のキャリアにおいて強みになると思う」と回答したことから、学生、若手社会人は「創造性/クリエイティビティ」が社会で重要なスキルのひとつであると思っていることがわかりました。
就職活動に活かされる、また今後重要度が上がるスキルTop 3は、「課題発見能力」「課題方法の発想力/着想力」「情報分析力」
学生、若手社会人ともに「就職に活かされると思うスキル」および「今後重視度があがると思うスキル」として上位3つにあがったのは、「課題発見能力」、「課題解決方法の発想力/着想力」、「情報分析力」でした。さらに、学生、若手社会人ともTop3を支えるスキルである「デジタルリテラシー」「クリエイティビティ/創造性」「プレゼンテーションスキル」が、「今後重要度が上がると思う」と考えていることがわかりました。
実務では職種によらず約3人に1人がクリエイティブツールスキルが必要と回答
技術職のみならず、営業や、事務、士業(税理士・弁護士など)などの職種においても一定数のクリエイティブスキルのニーズが明るみに
社会で必要なデジタルリテラシーについて詳細を聞いたところ、「基本的なオフィスソフト(73.4%)」が1位でした。しかし「イラスト制作や加工(31.7%)」や、「印刷物制作(30.3%)」、「アプリやWeb制作(32.7%)」など、約3人に1人が職種によらずクリエイティブツールのスキルが必要だと選択しました。
さらに職種別に見ると、技術職では「イラスト制作や加工(48.1%)」や「アプリやWeb制作(40.7%)」、営業や事務では「イラスト制作や加⼯(営業33.3%、事務32.3%)」、「印刷物(営業33.3%、事務29.0%)」、士業(税理士、弁護士など)では「印刷物(38.9%)」、「動画編集(33.3%)」、「アプリやWeb制作(33.3%)」のニーズが現れ、デザインやクリエイティブ系以外の職種においても一定数のクリエイティブスキルのニーズが伺える結果となりました。
さらに、このようなクリエイティブスキルが具体的にどのようなシーンで必要とされるか、必要になると思うか、という質問に対しては、「企画書や報告書をまとめるときに応用できると思う(学生」や、「プレゼンテーションや報告会で発表する際の資料に必要(社会人3年目)」、という声があがり、さらに「最近は動画が流行り出しているため、動画編集に必要になると思う(社会人2年目)」など、実務現場でニーズの高まる動画編集スキルへの期待もありました。
クリエイティブスキルは、学生時代に授業や研究などで活用しながら身につけるのが望ましい
学生、若手社会人ともに「学生時代がクリエイティブスキルを身につけるチャンス」と実感
在学時代を振り返り、クリエイティブスキルはどこで習得できると良いか聞いたところ、「授業や研究などの学業での活用(62.1%)」を選択した人が圧倒的に多い結果となりました。また、どのような授業を学校が用意していたら習得しやすいかに対して「一般教養の授業(62.1%)」、「専門授業(48.5%)」が他より差をつけて選ばれており、どのような環境で学びたいかに関しては「ご自身のパソコン(84.0%)」が選ばれました。さらに、今回の調査に参加した学生、若手社会人の約8割が「学生時代は様々なスキルを身に着けるチャンスの時期」と考えており、社会で活躍する人材を育成するためには、大学をはじめとした教育機関でデジタルリテラシー教育やクリエイティブスキルを習得する機会を提供することが求められていると明らかとなりました。
アドビのデジタライゼーションマーケティング本部 教育市場本部長 小池晴子は、次のように述べています。「テクノロジーが著しい進化を遂げ、定型的な業務はAIに置き換わり、自動化される中、人間には人間にしかできないスキルが求められるようになりました。これからはテクノロジーを活用して創造的に課題に取り組んだり、新しい価値を生み出したりする力が以前にも増して求められていきます。アドビはクリエイティブツールの提供だけに留まらず、一般教養の授業に取り入れられるカリキュラムとして設計されたオンデマンド授業パッケージも提供しています(※2)。アドビはこれからも、次世代を担う学生が社会で活躍できる手助けをしていきます。」
「就職活動・若手社会人に必要なクリエイティブスキルに関する調査 ~学校で学びたかったスキルとは~」の調査詳細は、こちら(https://download.macromedia.com/pub/learn/start/aef_research_aug_2021_sec.pdf)からダウンロードできます。
また、8月10日(火)~12日(木)に開催する「Adobe Education Forum Online 2021 : 新しい価値を創造する力を育む大学・専門学校教育」(https://www.adobe-education.com/jp/aef2021/)で本調査の詳細を紹介します。
また、アドビは2018年および2020年に「新卒採用で企業が重視するスキル」に関する調査を実施しました。それらの調査結果もご参照ください。
2018年「新卒採用で企業が重視するスキルについて」(https://www.adobe-education.com/jp/aef2018/pdf/aef2018-report02.pdf)
2020年「New Normalの社会で企業が新卒に求めるスキル」(http://download.macromedia.com/pub/learn/start/aef_research_aug_2020_sec.pdf)
(※1)創造的問題解決能力について
“創造的問題解決”とは、創造性に富んだ革新的な方法で問題や課題に取り組む手法を意味します。2018年より「課題発見能力」「課題解決方法の発想力/着想力」「情報分析能力」「デジタルリテラシー(ITツールを使いこなせる能力)」「クリエイティビティ/創造性」「プレゼンテーションスキル」という、“創造的問題解決能力”を構成する6つのスキルについて調査をしています。
(※2)デジタルクリエイティブ基礎講座オンライン版
画像処理やタイポグラフー、映像制作といったアドビのクリエイティブツールの使い方を学ぶとともに、これらのツールを活用してアイデアを可視化し、伝える技術を体系的に学ぶことを目的とした講座。新型コロナウイルス感染拡大に伴い、2020年夏からオンライン版講座の提供開始。テーマごとに講義と演習のセットで構成し、一般教養の授業に取り入れることもできるカリキュラムとして設計。
「就職活動・若手社会人に必要なクリエイティブスキルに関する調査」 概要
●調査方法:インターネット調査
●実施対象:400人
〇学生:就職活動中または就職活動終了直後の学生100人(美術・芸術系の専攻は除く)
〇社会人:入社3年目までの若手社会人300人
(※若手社会人とは、会社勤務/経営(業種無作為)、公務員・教職員・非営利団体職員、弁護士・税理士等・医薬関連、派遣/契約社員、自営業と回答した300名)
●調査期間:2021年6月4日(金)~6月6日(日)
■「アドビ」について
アドビは、「世界を動かすデジタル体験を」をミッションとして、3つのクラウドソリューションで、優れた顧客体験を提供できるよう企業・個人のお客様を支援しています。Creative Cloud( https://www.adobe.com/jp/creativecloud.html)は、写真、デザイン、ビデオ、web、UXなどのための20以上の デスクトップアプリやモバイルアプリ、サービスを提供しています。Document Cloud( https://acrobat.adobe.com/jp/ja/ )では、デジタル文書の作成、編集、共有、スキャン、署名が簡単にでき、デバイスに関わらず文書のやり取りと共同作業が安全に行えます。Experience Cloud( https://business.adobe.com/jp/products/adobe-experience-cloud-products.html )は、コンテンツ管理、パーソナライゼーション、データ分析、コマースに対し、顧客ロイヤルティおよび企業の長期的な成功を推進する優れた顧客体験の提供を支援しています。これら製品、サービスの多くで、アドビの人工知能(AI)と機械学習のプラットフォームであるAdobe Sensei( https://www.adobe.com/jp/sensei.html )を活用しています。
アドビ株式会社は米Adobe Inc.の日本法人です。日本市場においては、人々の創造性を解放するデジタルトランスフォーメーションを推進するため、「心、おどる、デジタル」というビジョンのもと、心にひびく、社会がつながる、幸せなデジタル社会の実現を目指します。
アドビに関する詳細な情報は、webサイト(https://www.adobe.com/jp/about-adobe.html)をご覧ください。
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