2018.03.07業界情報
プログラマーのミスを指摘しバグの発生を未然に防ぐAI「Commit Assistant」をUbisoftが発表。ゲーム開発の効率を高めるねらい
近年、さまざまな分野での活用が進むAI(人工知能)。ゲームもその例外ではなく、たとえばNPCを自律的に行動させるようなプレイヤーからも分かりやすいものから、プレイ状況に応じてオブジェクトの配置や各種パラメータなどを動的に調整するものなど、プレイヤーのゲーム体験を高めるようさまざまな工夫が施されている。そしてAIは、ゲームの最終製品だけではなく、開発現場での活用も進められている。Ubisoftにて新しい技術を研究開発しているUbisoft La Forgeが、開発者イベントUbisoft Developer Conferenceにて「Commit Assistant」と呼ばれるAI技術を披露しており、海外メディアWIREDがその模様を報じている。
Ubisoft La Forgeがマギル大学とコンコルディア大学と共同開発したというCommit Assistantは、簡単に言うと「プログラマーのミスを指摘するAI」である。Ubisoftが手がけているような、非常に多くのスタッフが関わるAAAタイトルの開発では、1タイトル辺り平均して100万ものコードファイルが作成されるという。そして、もしゲーム内でバグが発見されれば、その膨大で複雑化したコードの中から原因を見つけ出さなければならない。そこでUbisoftが考えたのは、バグの原因となるコードをいち早く発見し、実際に問題に発展する前に対処するためのAIを開発することだった。
続きはこちら
『AUTOMATON』 国内外を問わず、さまざまなゲームの情報を発信するWEBメディア
http://jp.automaton.am/articles/newsjp/20180307-64083/